導電性アルミナ系セラミックス
MΩ(メガオーム)からGΩ(ギガオーム)まで
導電性が調整可能で、安定した導電性を発揮する、
高強度・導電性アルミナ系セラミックスです。
導電性アルミナ系セラミックス「BZTAセラミックス Aタイプ」とは
アルミナセラミックスは、耐摩耗性(硬さ)に優れたセラミックス材料ですが、
機械部品等に広く採用されているジルコニアセラミックスを比べると、
「耐摩耗性や軽量性に優れるが、強度面で劣り、脆く割れやすい」といった特徴があります。
そこで、ジルコニアセラミックスよりも硬くて軽く、
アルミナセラミックスよりも高強度な材料を目指して当社が開発したのが、
高強度・導電性アルミナ系セラミックス「BZTAセラミックス Aタイプ」です。
アルミナとジルコニアのハイブリッド化によって
最大でアルミナセラミックスの2倍以上の強度(曲げ強さ)を有し、
且つ、半導体部品製造分野等でニーズが高まる 静電気対策のための導電性も具備した、
当社独自の特殊セラミックスです。
【一般的な酸化物セラミックスとの比較】
材質 | Al2O3 (アルミナ) |
ZrO2 (ジルコニア) |
BZTAセラミックス Aタイプ |
軽量性 | ◎ | △ | 〇 |
強度 | △ | ◎ | 〇 |
耐摩耗性(硬さ) | ◎ | 〇 | ◎ |
破壊靭性 | △ | ◎ | 〇 |
導電性 | 絶縁 | 絶縁 | 半導電~弱導電 |
機能・特性
当社の「BZTAセラミックス Aタイプ」は、自社調合の独自材料であり、
用途に合わせて配合や特性の調整が可能です。
【代表特性】
材質 | アルミナ(Al2O3) イットリア部分安定化ジルコニア(3Y-ZrO2) チタニア(TiO2) |
|||
配合例1 | 配合例2 | 配合例3 | 配合例4 | |
外観 | 黒色 | 黒色 | 黒色 | 白色系 |
かさ密度 [g/cm3] |
4.39-4.40 | 4.39-4.40 | 4.76-4.77 | 4.48-4.49 |
ビッカース硬さ [HV1] |
1400 | 1400 | 1400 | 1400 |
曲げ強さ [MPa] |
400-600 | 400-600 | 700-1000 | 600-900 |
ヤング率 [GPa] |
320-340 | 320-340 | 300-330 | 320-340 |
破壊靭性値 KC [MPa・m1/2] |
3.8-4.0 | 3.8-4.0 | 4.4-4.6 | - |
体積抵抗率 [Ω・cm] |
107-108 | 109-1011 | 106-107 | 109-1011 |
平均線膨張係数 [×10-6/℃] |
7.0-8.0 (室温-500℃) |
7.0-8.0 (室温-500℃) |
8.0-10.0 (室温-500℃) |
- |
耐熱性 | 大気中: 室温での使用推奨 非酸化雰囲気: 500℃以下 |
大気中: 室温での使用推奨 非酸化雰囲気: 500℃以下 |
室温での使用推奨 | 600℃以下 |
備考 | 耐熱安定処方 導電性:MΩ調整 |
耐熱安定処方 導電性:GΩ調整 |
強度特化処方 導電性:MΩ調整 |
白色系処方 導電性:GΩ調整 |
製品事例
当社の高強度・導電性アルミナ系セラミックス「BZTAセラミックス Aタイプ」は、
・ 帯電防止・静電気対策部品
・ 耐熱性抵抗調整部品
などに採用されています。
当社のコア技術であるセラミック射出成形技術を活用した
精密微細部品・小物部品のほか、
研削加工用素材・バルク材としての販売も取り扱っております。
製作可能サイズについては、弊社担当までお問い合わせください。
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