ハニカムダイス・押出成形金型
自動車の排ガス浄化フィルタなどに採用されている
セラミックハニカム構造体を製造するための
押出成形金型です。
当社では、永年培った精密・微細加工技術と
セラミックハニカム成形の経験に基づいて設計された、
生産性に優れる精密なハニカム成形金型(ハニカムダイス)を提供しています。
ハニカム構造のメリット
ハニカム構造は、
流体への接触面積を確保しつつ圧力損失を抑える事が可能で、
スポンジ構造よりも、高性能・低圧損のフィルタ・触媒を実現します。
フィルタ・触媒の性能は、
流体との接触面積をどれだけ増やせるかに左右されます。
ハニカム構造体においては、
・ 目開きの細かさ: 開口部の数が多いほど良い
・ 開口部の形状: 丸穴に近い多角形であるほど良い
これらの項目が影響します。
セラミックハニカム構造体は、一般的に、
格子状にスリット加工が施された金型に材料を通して
断面を連続的に成形する 押出成形法で製造されます。
金型のスリットがハニカム構造体の隔壁に、
スリットで独立したピンが開口部になります。
当社では、四角格子のハニカムダイスは勿論のこと、
六角形、八角形などの特殊な金型の設計・製造にも対応可能です。
六角格子ハニカムダイス
※ 四角穴よりも触媒性能を向上させた六角穴成形用の金型。
非対称四角格子ハニカムダイス
※ 隣接した開口部(四角形)のサイズがそれぞれ異なる特殊設計。
特殊形状セラミックハニカム
※ 断面の中心と外周部で開口部形状が異なる特殊設計。
DPF(自動車排ガス浄化触媒)製造用金型
当社のハニカムダイスは、自社での内製用金型としてだけでなく
お客様側での生産用金型としての外販も対応しており、
自動車排ガス浄化触媒をはじめとする、環境対策用の触媒・フィルタ製造に採用されています。
当社のコア技術である精密金型技術で、地球環境の保護・改善に貢献しています。
主な仕様
項目 | 仕様・加工条件 | |
① 機能系 | ハニカム成形品の断面寸法 | 最大φ500mmまで |
② スリット幅 | ハニカム構造部の壁厚 | 最小0.07mm(3mil)~ |
③ 格子形状 | 開口部の穴形状 | 四角形 非対称四角形 六角形 非対称六角形 |
マイクロハニカム成形用金型
細穴・細溝加工技術とマイクロセラミック成形技術を活かし、
金型による成形品として世界最小クラスのセラミックハニカムを実現しました。
マイクロハニカム成形用金型
マイクロハニカム成形品
※ 焼結品において、セル密度13,000cpsiの極めて微細なセラミックハニカム。
次世代向けの高性能フィルタ・触媒担持体のほか、
フィルム吸着ノズルや光フィルタなど、微細格子構造を活かした
新分野への応用に展開中です。